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とある会社でマネージャーとプレイヤーをすることになった、煩悩だけで生きてる人妻。仕事や趣味がメインの備忘録

部下を動かすコミュニケーションとは(考察)

コミュニケーションって難しい

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話していることは正論なのに軋轢を生んだり、注意をしても全く改善の兆しが見えないときはどの会社にいてもあることではないでしょうか。

 

先日、部下に厳しめのフィードバックをしたときに上司が続いて厳しいフィードバックをしたため、部下の心が折れかけるという出来事が発生しました。

 

伝えている内容は正論ですが、受け手である部下にとっては受け止めきれないほどのダメージとなってしまい、コミュニケーションの難しさを改めて痛感。

どうしたものか、と考えた結果、私なりの結論にたどり着きました。

 

そもそも、どうして部下は今回のフィードバックに耐えられなかったのか。

私や上司の指摘の仕方が厳し過ぎたのではないか、許容範囲を超えていたのではないか、プロフェッショナルとしてもう少し言葉を選ぶべきだったのだろうか、と試行錯誤を重ねたのですが、正直に申し上げると第三者に意見を求めたところ「全くそんなことはなかった。」という意見がほとんどでした。

 

社内で感情を露わにすることは個人的にNGだと考えているため、言葉遣いや態度には気にしているつもりです。ただ、どうしても主観的な判断なので「言い過ぎたかな…」と反省をしていたのですが、そうでない場合、一体何が問題だったのでしょうか。

 

大工と話すときは大工の言葉を使え

ソクラテスの言葉です。ドラッカーもコミュニケーションは受け手の言葉を使わなければ成立しない、と話しています。

今回の件に関しては、私と上司に「私の仕事は伝えることであり、それをどこまで理解しているかの確認まで手が回らない」という意識が少なからずあったのも原因の一つだったのではないかと思います。

 

コミュニケーションを成立させるのは受け手

 

会話をするには2人以上の人間の関わり合いが必要です。1人で会話はできません。

そして、プライベートでもそうですが、仕事においては1回だけの会話で全てを伝え、理解させることは難しいでしょう。

相手の理解度を図り、相手が知覚するために何度も伝える”という忍耐力が少なくとも私には欠けていました。

 

”一回で伝えきりたい”という私の勝手な思いと焦燥感が、今回部下にプレッシャーとなって降りかかってきたと私は考えています。

 

自覚していない部下を動かす、それもマネジメント

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仕事の場合、相手が経験・知識不足のためにミスや間違った行動を自覚していない場合があります。こういった場合、納得させて行動を起こさせることは簡単ではありません。

しかし、あきらめずに相手に伝え、相手から聞き、相手が納得するまでに何度もラポール形成を試みる姿勢がマネージャーには必要ではないでしょうか。

 

説得力のある発言が人を動かす

何度も申し上げた通り、相手に理解してもらうことを意識し、相手が理解できる言語で話さなければ、どんな発言も説得力がありません。例え話す内容が正論でも、説得力のない言葉は人を動かせないものです。

 

では、どうやって自分の言葉に説得力を持たせるのでしょうか。

 

自分の言葉、発言に説得力を持たせるために(個人的見解)

相手の理解を図るには、そもそも自分が話す内容をきちんと理解し、自分の話の価値を信じ込む必要があります。(これに関してはカーネギーの「話す力」が詳しく説明していますが、「そりゃそうだろう」と誰しもがうなずくことではないでしょうか)

 

では、どうすれば自分の話の価値を信じ込めるのか。

 

そもそも、自分の言葉で語り、説明するとき、自分の価値基準・判断基準との照らし合わせが必要になります。

 

どんな仕事でも、日々のタスクや案件をこなすとき、私たちは無意識のうちに自分の価値基準・判断基準をもとに行動しています。

 

なぜあの時、あの場であの行動をとったのか。なぜあの行動がベストだと思ったのか、を基に自分の基準が自然と分かるはずです。

 

そして次に、仕事における原理原則との整合性が問われます。ここでの仕事の原理原則は会社の理念という意味での原理原則です。どの会社にも理念やビジョン、ポリシーがあるはずです。仮にも会社が理念を明確に掲げていなくても、所属しているチームや部門には何らかの行動指針や仕事に対しての考えはあると思います。

 

自身の判断基準が原理原則に沿ったものであれば、おのずと自分の発言に自信がもてるるはずです。この判断基準と仕事での原理原則の整合性が、職場での発言の説得力を一番左右するものだと私は考えています。

 

(至極当然のことですが)私が勤めている会社では常にカウンタパーティー以上にプロジェクトに取り組み、カウンターパーティーの目標達成のために全力を尽くすことを理念として掲げています。

 

その理念を考慮した時、果たして私と上司がとった行動は正しかったのでしょうか。カウンターパーティーの目標達成のためには、社員一人一人の知識はもちろんですが、プロフェッショナルとしての自信が必要になります。私が部下の知識の向上とプロとしての自信を保つことをきちんと自分の判断基準と照らし合わせていれば、今回のように部下の心が折れる寸前になることもなかったと考えています。

 

(※ちなみにこのブログを書いている時点で部下は元気に仕事をしているので、あしからず…)

 

日々反省のたゆでした。