マネジメント1年生の私が部下育成のために始めた5つのこと。(前編)
マネジメント1年生の私が部下育成のために始めた5つのこと(前編)
この間まで、私はプレイヤーとしてProfitを創出すればいいと思ってたのに
ひょんなことからマネジメントに関わることになったたゆです。
20代前半で部下を持つ方もいらっしゃれば、入社してから10年以上経っても部下を持たない方もいらっしゃると思います。
そこに優劣はありませんし、そこで能力の差が~という話をするつもりは一切ありません。
しかし、私と同じ年代の女性で部下を持ったり、チーム全体のマネジメントに関わったり、組織のアウトプットの最大化に取り組む方はそう多くないかもしれないと印象を受けます。
実際に私の場合、同年代に相談したくても業界が特殊なせいか、誰一人同じポジションにいる人がいませんでした。
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ここで簡単に今の私の状況
①個人商店のような形で一プレイヤーとしてProfitを創出
②しかし、表向きは部下数名とともにチーム体制として仕事をしている(実際は①の通り)
③直属の上司(部長と思っていてください)とチームのつなぎ目、意思疎通の潤滑剤的ポジション
④チームのアウトプットの最大化、そして部門全体の最大化のための仕組み、社員採用育成に携わっている
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初めて部下ができた。そして育成の大変さを痛感する。
とある事情で、今年から教育係とは違う意味で、チームのアウトプット最大化のための育成を担うことになりました。
しかし、私は新卒の頃も大した研修や座学を受けたわけでもなく、すべてOJTで自分で調べたり勉強して仕事術を身に着けたと自負しています。(超偉そうですみません…)
なので、育成といわれても最初は、
「そんなのPassive Agressiveな奴が悪いので、自分から学ぶ意欲をもって質問したり、考えたりすべきでしょ」
と思っていました。この考えが間違った考えとは言いませんが、もしかしたらこのブログを読んでいる方の中にも当時の私と同じ考えの方はいらっしゃるかもしれません。
お恥ずかしい話、浅はかだった私は「OJTで学ぶ機会を与えて、最初は基礎知識や過去の事例などを共有すればいい」と思っていました。
そして部下にメインとして担当する案件を3件とつけたものの、案件に進展はなく、スキルや知識も身についてるようには見えませんでした。
そのうえ漏れも多く、周りからは「これ、この間言ったはずだよね?」という声が上がることが増え、心配になり始めました。
その時ふとしたきっかけで、私が今までOJTで自ら吸収したり、勉強して身に着けたつもりの知識もスキルも、前の会社が整えてくれた仕組や環境、タイミング、そして上司の力があったからこそできた、ある意味”強者の論理”に近いのではと気づきました。
私が新卒で入社した会社は非常に優秀な人に溢れ、オンラインからは研修や過去の資料を手に入れることができるだけでなく、常に面白い案件にあふれていたため、本で得た知識を実務に活用することは簡単でした。
そして、以前私が所属していた組織は、私が徹夜で勉強している間にも、”私に勉強をする時間を与えて”も支障がない(もしくは補てんできる)ほどの利益を他の社員がきちんと創出している組織だったのです。
(※私の説明が分かりづらいかもしれないので補足すると、私が勉強に費やした1時間2時間、他の社員の手伝いもできたはずです。そしてそれが、会社の利益に短期的にはつながったかもしれません。)
今の自分のチームを見ると、私がプレイヤーとして利益を創出しているものの、誰かに十分な勉強時間を常に与えられるほどの利益とは言えません。
私が作り出す利益には変動があるため、やはり部下には一定の期間を経た後は戦力化してもらう必要があります。
そうすることで、初めてチームのアウトプットの拡大が望めるのではないでしょうか。
部下に素質がないのか。出来の悪い部下なのか。それとも私がダメな上司なのか
ある日直属の上司から、部下の能力が期待していたほど高くないのであまり期待しないほうがいいという旨の連絡を受けました。
確かにある本では”部下は自分の能力に対して40%のレベル”といった話をしています。
しかし、私がマネジメント1年生のように部下も今回の仕事に関しては一年生。ここで、どうしても「彼女は私の能力の40%~」というのは極めて失礼な話です。
そんな中、ふと旦那に「部下は上司の鏡」といった言葉を投げかけられ、私が環境を整えきれていなことに加え、部下に何が足りないのかを正確に見定めることができないために部下のパフォーマンスが低いままなのでは…と本格的に悩み始めてしまいました。
ぶち切れて(自宅で)四季報をぶちまけそうになる
またまた自分の恥をさらしますが、私が海外出張で不在の際に部下がクレームを起こします。
私が不在のため、直属の上司がクレーム対応のため謝罪をし、結果的に部下の仕事を私が巻き取ることになりました。
それだけにとどまらず、部下が大事なミーティングの資料を自分で設定した期限内に提出しなかったり、資料が未完成だったり、夜中に「資料が完成しません」と連絡を入れてきたり…と私の堪忍袋の緒が切れるような出来事が連続して起こりました。
直属の上司に謝罪させてしまったこと
自分で決めた期限を守れないこと
資料を未完成のまま放置したこと
全てが海外出張から帰国した頃に重なり、デスクの上の四季報を床にぶちまけそうになりました。
しかし、私のマネージャーとしての未熟さが引き起こしたことでもあるので、感情を抑え、どうやってこれから部下の権限を奪わず、尊重しながら戦力化できるかばかり考えました。
次回、実際に私が始めたことを詳しく説明します。
たゆ